こんにちは
医者夫です
本日は自分の好きな
帝王切開の麻酔の話を
したいと思います
『帝王切開の麻酔が好きって?』
と思う方もいるかもしれませんが
麻酔科医として
生命の誕生に立ち会えることを
幸せに感じるのです
自分が父親になってからよりそれは
強くなりました
![](https://drandheppoko.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
帝王切開を経験された方や
身近にいる方
これからパパママになる予定のある方に
是非読んで欲しいです
帝王切開について
基本的には下から産むのですが
様々な理由から
帝王切開が選択されることがあります
例えば『骨盤位(いわゆる逆子)』
『分娩の進み具合が良くない』とか
『子宮内感染があった』とかです
中には超緊急で行わなければ
いけないこともあります
ママの命と子供の命
2人分(時にそれ以上)の命を預かるので
緊急の帝王切開は緊張感があります
![](https://drandheppoko.com/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
1度帝王切開で
産んだ方は次からの出産は
基本的に予定での帝王切開に
なります
帝王切開の麻酔の流れ
前回のブログで説明した麻酔方法のうち
多くは脊椎麻酔で行います
予定でも緊急でも
同じように横向きになり
腰から麻酔をします
適切な範囲に麻酔の効果を確認できたら
いよいよ手術開始です
赤ちゃんが産まれるまでどれくらいかかるの?
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その時の状況によりますが
数分から15分前後でしょうか。
緊急帝王切開の場合
特に週数がまだ早い場合などは
産まれてすぐに泣くかどうか
みんな心配です
もちろんいつも必ず泣くわけではないし
時には赤ちゃんの状態が悪かったり
呼吸を助けるための管を入れる必要があったり
様々辛いこともあります
産まれた瞬間
どんな形で出産をする時も同じだと
思いますが
産まれて赤ちゃんが元気なことが分かると
ママは安堵の表情を浮かべたり笑ったり泣いたり
本当に素敵な表情を見せてくれます
それは妊娠からここまでずっと頑張って
お腹の中で育ててきたことを物語っている気がして
涙腺弱めな僕は
もらい泣きをしてしまうことがあります
初めて研修医の時に一緒に入った
帝王切開の時も涙が出たのを
覚えています
そして今では自分が父となり
妻が妊娠するまで
そして出産、今の子育ての色々な思い出が
よみがえりつい感情移入してしまうのです
産まれた後
![](https://drandheppoko.com/wp-content/uploads/2022/02/craig-pattenaude-kAGK6L5w_XQ-unsplash-1024x683.jpg)
助産師さんが赤ちゃんを抱きかかえ
体をふき体温が下がらないようにしたり
刺激をして呼吸を促します
そして病棟に先に戻り体重を測ったりして
手術室に報告してくれます
そして産婦人科の先生はお腹を閉じて
手術終了します
帝王切開も立派な出産
たまに
緊急帝王切開で出産をしたママが
赤ちゃんに謝ったり
産婦人科の先生に『何がダメだったんですか』
と自分を責めるような発言をするのを
耳にします
産婦人科の先生が
『帝王切開だって立派な出産だよ』
『よく決断できたね、立派だよ』って
僕はただの麻酔科医で産婦人科は
専門ではないけれど
これは慰めではなく
その通りだと思います
だってここまで10月10日
お腹で育ててきて形は違えど
大変な思いをして子供を産んだのだから
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最後に
帝王切開の麻酔は
手術中に吐き気とか
後陣痛による痛みが出たりすることもあり
麻酔科医はそれなりに大変なんですが
幸せをおすそ分けしてもらえる
自分にとってそんな手術なんです
では!
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