帝王切開の麻酔

医療

こんにちは

医者夫です

 

本日は自分の好きな

帝王切開の麻酔の話を

したいと思います

 

帝王切開の麻酔が好きって?

 

と思う方もいるかもしれませんが

 

麻酔科医として

 

生命の誕生に立ち会えること

幸せに感じるのです

 

自分が父親になってからよりそれは

強くなりました

帝王切開を経験された方や

身近にいる方

これからパパママになる予定のある方に

是非読んで欲しいです

帝王切開について

基本的には下から産むのですが

様々な理由から

帝王切開が選択されることがあります

 

例えば『骨盤位(いわゆる逆子)

分娩の進み具合が良くない』とか

子宮内感染があった』とかです

 

中には超緊急で行わなければ

いけないこともあります

 

ママの命と子供の命

2人分(時にそれ以上)の命を預かるので

緊急の帝王切開は緊張感があります

1度帝王切開で

産んだ方は次からの出産は

基本的に予定での帝王切開に

なります

帝王切開の麻酔の流れ

前回のブログで説明した麻酔方法のうち

多くは脊椎麻酔で行います

 

予定でも緊急でも

同じように横向きになり

腰から麻酔をします

 

適切な範囲に麻酔の効果を確認できたら

いよいよ手術開始です

赤ちゃんが産まれるまでどれくらいかかるの?

その時の状況によりますが

数分から15分前後でしょうか

 

緊急帝王切開の場合

特に週数がまだ早い場合などは

産まれてすぐに泣くかどうか

みんな心配です

 

もちろんいつも必ず泣くわけではないし

 

時には赤ちゃんの状態が悪かったり

 

呼吸を助けるための管を入れる必要があったり

 

様々辛いこともあります

産まれた瞬間

どんな形で出産をする時も同じだと

思いますが

 

産まれて赤ちゃんが元気なことが分かると

 

ママは安堵の表情を浮かべたり笑ったり泣いたり

本当に素敵な表情を見せてくれます

 

それは妊娠からここまでずっと頑張って

お腹の中で育ててきたことを物語っている気がして

 

涙腺弱めな僕は

もらい泣きをしてしまうことがあります

 

初めて研修医の時に一緒に入った

帝王切開の時も涙が出たのを

覚えています

 

そして今では自分が父となり

 

妻が妊娠するまで

 

そして出産、今の子育ての色々な思い出が

 

よみがえりつい感情移入してしまうのです

産まれた後

助産師さんが赤ちゃんを抱きかかえ

体をふき体温が下がらないようにしたり

刺激をして呼吸を促します

 

そして病棟に先に戻り体重を測ったりして

手術室に報告してくれます

 

そして産婦人科の先生はお腹を閉じて

手術終了します

帝王切開も立派な出産

たまに

緊急帝王切開で出産をしたママが

 

赤ちゃんに謝ったり

 

産婦人科の先生に『何がダメだったんですか

自分を責めるような発言をするのを

耳にします

 

産婦人科の先生が

帝王切開だって立派な出産だよ

よく決断できたね、立派だよ』って

 

僕はただの麻酔科医で産婦人科は

専門ではないけれど

 

これは慰めではなく

その通りだと思います

 

だってここまで10月10日

お腹で育ててきて形は違えど

大変な思いをして子供を産んだのだから

最後に

帝王切開の麻酔は

手術中に吐き気とか

後陣痛による痛みが出たりすることもあり

麻酔科医はそれなりに大変なんですが

幸せをおすそ分けしてもらえる

自分にとってそんな手術なんです

では!

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drandheppoko

こんにちは!医者夫とへっぽこ妻です。ブログを始めました。
2歳の息子を育てています。主に子育てで工夫したこと、本・おもちゃの紹介、また、医者夫の受験勉強の経験や生活を記事にしていきます。趣味は読書で、経験だけでなくできる限り読んで得た知識も加えていくつもりです。また夢は世界一周旅行です。よろしくお願いします。

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