こんにちは
医者夫です
本日は近い将来
『手術を受けるへ
禁煙のススメ』
というタイトルで
記事を書きたいと思います
手術とタバコって
関係あるの？
なぜ禁煙すべき？
喫煙は色々な疾患の
リスクファクターとなるので
健康面を考慮すると
もちろん吸わない方がいいのですが
本日は普段吸っている人に向けて
手術前に禁煙すべき理由を説明します
以前の記事でも書きましたが
局所麻酔でできる小さな手術を除くと
麻酔には大きく分けて
全身麻酔と脊椎麻酔があります
全身麻酔では基本的に
呼吸は止まってしまうので
寝てしまった後に
呼吸を助けるための管を入れます
これを『挿管』といいますが
細いと言えど管が喉を通り
手術中ずっとそこに留置するため
それなりの刺激があります
この時喫煙者の方は
挿管の刺激で痰が大量に分泌されます
ある程度吸引することは
できますが
手術中も痰が溜まり
人工呼吸器からの換気を
邪魔したりして十分な酸素を
取り込めなくなってしまったり
誤嚥性肺炎の原因になったりもします
よくある症状
先生
この前手術受けた時
すごく苦しかったんだ
おタバコは吸いますか？
うん
６０年くらい
今吸いたいんだけど
ここ喫煙所ないの？
・・・
よくある会話です笑
手術前に禁煙指導しても
タバコの匂いをぷんぷんさせて
入院してくる方もいますし
喫煙所がないことを知り
病棟を抜け出しどこかで
タバコを吸ってきてしまう強者も
普段なら自分で痰を吐いたりできますが
管の刺激で溜まった痰の影響で
麻酔から覚めた時に管を抜く前
とても苦しい思いをする方が多いです
いつから禁煙すべき？
禁煙した方がいいことは
わかったけど
いつからしたほうがいいの？
いい質問ですね
数日禁煙したくらいでは
あまり意味はなく
教科書的には
少なくとも１ヶ月以上
禁煙すべきとされています
脊椎麻酔の場合は関係ない？
じゃあ
脊椎麻酔の場合は
禁煙する必要はないよね？
脊椎麻酔も手技が
困難であったり
麻酔の効果が不十分だったり
予定より長引いて
効果が切れてしまい
全身麻酔へ移行する可能性があります
まとめ
愛煙家の方にとって
厳しい選択だと思いますが
苦しい思いをしたり
時に命に関わることも
あります
麻酔科医はそれなりに気を遣い
麻酔をします
是非参考になれば幸いです
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