医者になって良かった?後編

医療

こんにちは、医者夫です

 

前回は医者になって良かったことについて

話しましたが

 

本日のブログでは

大変なことについて話します

医者になって大変だと思うこと

①責任が重い

②夜中も働くことがある

③休日でも病院に行くことがある

④危険にさらされることがある

順番に説明していきます

①責任が重い

治療がうまくいった時はいいのですが

うまくいかない時

 

患者さんの健康に悪影響を

時には致命傷を与えてしまうことがあります

 

私は幸い今まで大きな問題なくきましたが

中には手術がうまくいかず

合併症を作ってしまいかなり落ち込んで

 

仕事を辞めたい』とか

自分の子供にはなってほしくないとか

 

言っている仲間もいます

私は毎日手術室で働いていますが

 

手術を含めた治療には

『今すぐ治療しないと命にかかわります』

というものから

 

『今は問題ないけどいつか悪さをするから治療しましょう』

というものもあります

 

また『あっても悪さはしないけど美容的な問題で

気になるので手術がしたい』

といったように様々な状況があります

元々状態の悪い患者さんや

超高齢な患者さんの場合

手術をするしないに関わらず

入院の時点で

医者から厳しい説明を受けることが多いです

なので

治療してもいい結果が得られなかったとしても

事前にそういった説明を受けていることが多いので

問題になることはそれほどありません

 

しかし後者2つの場合、

患者さんは元気に日常生活を送っていることが多く

 

万が一治療の経過で予期せぬことが起きて

何か後遺症が残ってしまった時には

本人や家族と揉めたりすることがあります

 

場合によっては、訴えられたりすることさえあります

医師として働く自分からすると

両者の気持ちがわかる気がします

 

医者側の気持ちは

医者も人間で注意していても

ある一定の確率で事故が起きてしまうことはある

もちろん

事故ばかり起きていたら

問題だけど

本人家族からしたら治療前は元気だったのに

治療前の身体に戻してよ

あの先生

一生懸命やってくれていたけど

健康のために治療したのに

まともに生活できなくなった

納得いかないよ

となりますよね

そうならないように治療前に

まず治療をするかどうか

他にどんな治療法があるか

起こりうる合併症、デメリット

について説明をして本人家族の同意の元

治療開始をするのですが

 

よくあるパターンとして

手術前の説明を受けた本人家族は納得しているものの

 

同居していない親戚の方が怒って

病院に来るということがあります

 

普段から信頼関係があれば

それほど大きな問題になることはないのですが

治療をした医者にとっても辛いことなので

やはり大変な仕事だなと思います

②夜中も働くことがある

病院や科によって働き方は違うので

全員という訳ではないのですが

 

当直といって朝から働いているのにも関わらず

夜中も働きそのまま

次の日からも普通に働くということがあります

 

現在は夜中働いた場合には

次の日は休んでもいいというルールなんですが

 

研修医の時は週に1、2回

夜もほとんど寝ずに救急外来をやって休みも月に3日

というような生活でした

 

今はもうアラフォーなのでできないと思いますが

当時眠くて眠くて辛かったのを覚えています

 

当時の病院は研修医用の仮眠室がなく

 

人が沢山通る広い医局で

椅子を並べて寝ていました

 

もちろん睡眠の質は低いし

よくやったなと思います

③休日でも病院に行くことがある

こちらも科や病院によってということになりますが

担当の患者さんが急に具合が悪くなってしまった時

休日でも呼ばれることがあります

 

例え大事な家族や恋人と約束があっても

私は麻酔科医なので受け持ち患者さんはいないのですが

研修医の時はよく休日でも呼ばれたり

重症な患者さんがいる時は休みの日も出勤していました

 

研修医の時は色々な科を回るのですが

忙しい科の先生は休日もいつも出勤していて

 

家族と過ごす時間はあるのだろうか

とか『いつ休みを取っているのだろうか

と思っていました

 

でも、色々な科の先生を見ているうちに

 

そういう科には

『自分の時間を犠牲にしてもいい』

と思っている人が集まり

 

それとは逆に

いやいや仕事だけじゃなく

家族や自分の時間も大事だよ

 

という人が集まる科があったりして

科によって何となく特徴があったりします

 

ちなみに私の働く麻酔科は

自分の時間を大事にする人が多いです!

 

また今度詳しく話しますね!

④危険にさらされることがある

これはコロナ禍になり

強く思ったことですが

危険にさらされることがあります

 

今回のコロナでいえば

まだ流行り始めた段階で

どんな感染症かもわからない状態で

コロナの患者さんの対応をしなければいけない時

 

『自分は今感染していないか

このまま小さい子供のいる家に帰っていいのだろうか

 

と怖い思いをしていつもシャワーを浴びてから

家に帰ったり

 

玄関で洋服を着替えてリビングを通らないようにして

お風呂場に行ったり色々なことをしていました

中には家に帰らず

ホテルに泊まったりしてる仲間もいました

マスク不足で病院から1週間に1枚しか

供給されない時期もありました

恐怖との戦いでした

 

コロナだけでなく

様々な感染症の患者さんと接する際

 

気を付けていても医療の現場で

緊急時など感染対策まで気が回らない

疎かになる瞬間もあり

 

自分の身を守ることが大事である職業です

まとめ

以上、本日は医者になって大変だったことを話しました

いかがだったでしょうか?

 

もちろん患者さんとコミュニケーションを

取らない科もありますし

働き方も自分次第なところはあるので

一概に言えない部分もありますが

参考になればと思います

では!

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村

drandheppoko

こんにちは!医者夫とへっぽこ妻です。ブログを始めました。
2歳の息子を育てています。主に子育てで工夫したこと、本・おもちゃの紹介、また、医者夫の受験勉強の経験や生活を記事にしていきます。趣味は読書で、経験だけでなくできる限り読んで得た知識も加えていくつもりです。また夢は世界一周旅行です。よろしくお願いします。

drandheppokoをフォローする
医療日常・教育
drandheppokoをフォローする
医者夫とへっぽこ妻の子育て奮闘記

コメント

  1. クロエ says:

    外科医とかは、命を削って、プライベートを犠牲にして行っていると思います。

    命の危険から遠い治療を担当するお医者さん、皮膚科医、眼科医、形成外科医、麻酔科医は、自分自身の人生を楽しめると見ていて思います。

    • drandheppoko drandheppoko says:

      クロエさん
      コメントありがとうございます。
      おっしゃる通り、そういう傾向は科ごとにあり、私も仕事だけでなくプライベートも楽しみたいと考えているうちの1人です。
      今後もブログの方読んでいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。

Copied title and URL