こんにちは
医者夫です
本日は
『麻酔科を選んだ理由、
なってみた感想』について
記事にします
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話の内容はあくまで
私の経験なので
病院によっても
多少の違いはありますが
是非読んでみてください
どんな医者になりたかった?
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まず私の理想の医者像は
学生の頃から
『誰かが目の前で倒れた時に
すぐに対応できる医者』
でした
そういう思いを持って
研修医の2年間をかけて
色んな科を回ったのです
研修医2年間で印象に残った科
①麻酔科
②外科
③循環器内科
当時の感想を書いていきます
①麻酔科
所詮研修医なので大したことは
できませんでしたが
麻酔科の先生は点滴を取ったり
『挿管』という呼吸を助けるための管を入れたり
『手技が上手』という印象でした。
それがすごくかっこよかったです。
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余談ですが
当時の研修病院では
下半身麻酔は手術をする科の先生が
やっていました
腰から注射をするのですが
たまに苦戦して麻酔科の先生が
呼ばれると一瞬で入れてしまい
それがまたしびれたのです
また、手術1件に対して
麻酔科医は基本1人で対応し
1人の時間が多く
『自分が任されている感』
があり研修医ながら嬉しくて
積極的に麻酔の勉強をしました
それまで回っていた内科とは
時間の流れが違い
直感的に『こっちの方が合うな』
と思ったのです
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時間の流れが違うって
どういうこと?
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内科の場合は緊急入院などなければ
基本回診したり、カルテを書いたり
検査の結果を確認したり
ゆったりした感じでしたが
麻酔科は毎日患者さんが入室してから
手術が始まるまでスピード感と緊張感が
ありました
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なんでそんな急ぐ必要があるの?
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麻酔のかかっている時間はできるだけ
短い方が患者さんの身体に優しいですし
緊急手術の多い病院だったので
手術ができるだけ早く終わった方が
余裕もできますからね
②外科
体育会系でした笑
良くも悪くもずっとみんなで一緒にいて
朝から晩まで手術に入り
昼ご飯を食べそびれ
1日中立ちっぱなしで夜に
『ようやく帰れる』と
思いきや毎晩のように
飲みに連れて行かれました
いえ、連れて行って頂きました笑
家族のいる先生もそのまま病院に戻り
病院のソファなどで寝て次の日また
仕事をしてということも多く
びっくりしたのを覚えています
面倒見の多い先生が多く
多くの手術を見学させて
1番楽しかったのは外科でした
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ただいつも脂っぽい
出前を食べたり
時間も不規則で
自分の健康には悪いかも?
と当時思いました
③循環器内科
循環器内科に興味を持ったのは
心臓は人間の最も大事な臓器であり
医者として『少しでも勉強をしたい』という
思いからでした
実際回ってみて感激したのは
心筋梗塞で生死をさまよった
患者さんが
心臓カテーテルの治療をして
スムーズにいくと
けろっと退院していく
ことでした
ただその一方で自分の担当の
患者さんが状態が悪いと
休日でも出勤して
『自分の時間はあるのかな』
と心配になるくらい
みんな働いていました
研修医中に徐々にできた自分の望む働き方
最初に書いた
『誰かが目の前で倒れた時に
すぐに対応できる医者』
というものに加え
『人生仕事だけで終わりたくない』
という気持ちが強まりました
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というのも印象に残った外科、循環器内科で
休日も呼ばれたり
家に帰れない日が続いたり
している様子を目の当たりにして
自分の理想のライフスタイルではない
と思ったのです
麻酔科を選んだ理由
ここまでのまとめのような
ものになりますが
麻酔科医は普段から
呼吸を止めた患者さんに
呼吸を助けるための管を入れたり
手術中に色んな薬剤を使うため
救命する知識と技術を日頃から
学んでいます
また、手術の麻酔を担当しますが
自分の担当患者さんが病棟にいるわけでなく
当番以外の時に呼び出されたりすることは
基本ありません
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でもさ
もし自分の麻酔担当していた人が
夜間に状態が悪くなったら
どうするの?
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基本最初は
主治医(手術をした先生)の
対応になります
協力が必要な場合は
その日の夜間当番の
麻酔科医は呼ばれることが
あります
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なるほど
麻酔科医は必ずしも
担当した人が
そういった対応をするわけじゃないんだね
救命の能力を磨き
そして仕事以外の時間が約束された
麻酔科医になることに
何の迷いもありませんでした
実際麻酔科に入ってどう?
朝が早かったり
仕事も忙しいこともありましたが
しっかり休日があることで
いつもリラックスをして
仕事ができています
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地味に気に入っているのは
麻酔科医の場合
ご飯やトイレの時は他の麻酔科医と
交代をして行かせてもらえることです
また、よく『麻酔科医になると
患者さんに覚えてもらえなかったり
感謝されることがない』と
言われたのですが
他の科の先生から感謝されることが
多く全く気になりません
あと研修医の頃に勧誘された外科の先生に
『麻酔って誰がかけても一緒だし
飽きるんじゃない?』と
言われました。
これも実際入ると
様々な技術があり、学ぶことも多く
麻酔科医になり
10年以上経ちますが
飽きたことは1度もありません
中には麻酔科医は合わないと
他の科に移ってしまった仲間もいますが
私は手術の麻酔が大好きで
今後も続けていこうと思っています
では
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